柳田郁子・布の造形展
2007年 08月 28日
まで開催されている『柳田郁子・布の造形展』を観てきました。
私達いけばなを表現している作家の中でも布を一つの素材として
用いることがある。しかも、布、糸、繊維、という類は、
どうやら私の琴線によくふれる―。
なんだかココロが躍る―。
布の造形作家である柳田さんが、どんな表現するか
空間の中で、どのように造形されたのか興味津々!
柳田さんは、綿布にこだわり、綿布の糸を抜いていくこと、
縮めたり、膨らませたりすることで、独自の布の形態を創りあげていた。
糸を抜くことで、綿布の硬い質感が、繊細な線の集合に変わる。
その対比がオモシロイ。
線のスキマから光が優しく入ってくる。
そのままの綿布と糸を抜いていったものが混じりながら、
大きな一つの布へと変化していく。
そこに、竹の線が入ることで、立体的・空間的に変化していく布。
布一つで、こんなにオモシロイ表現ができることに
見ていて私が嬉しい―。
布も無限の世界が表現できる。

でも、あの一本一本糸を抜いていく作業、ホントと大変ですよね。
文:S.O
竹中麗湖&チーム・メチエ www.t-metier.com