桃の花
2010年 02月 28日
桃の節供とも呼ばれています。それくらい雛祭りには欠かせない花木で、花材としては室(むろ)に入れて蕾を膨らませたものが世に出回っているそうです。
元は中国産のバラ科の落葉広葉樹。桃はスモモ、ウメ、アンズなどと同じサクラ属の一種です。
日本には奈良時代既に薬用植物として渡来していたと言われており、またすでに観賞用として花が愛でられていたらしい。。。(凄すぎる。。。)日本に自生していたという説もあるそうです。
今でこそとてもおいしい果物として出回っていますが、日本での桃は江戸時代までは果樹としての改良はほとんど行われていなかったようでもっぱら観賞用として用いられていたようです。
桃は春に新芽がでる頃にかわいらしいちょっと濃いめのピンクの花を枝にたくさんつけて咲きます。
花材としては形がつくりやすいので好みの形をつくることができますが、伸びやかで直線的な枝ぶりを生かしても素敵です。
花はとても落ちやすいので気をつけて。

参考資料 現代いけばな花材辞典(草月出版)
いけばな総合大事典(主婦の友社)
文 : 美梢
竹中麗湖&チーム・メチエhttp://www.t-metier.com
直接コンタクトを取りたい方はContuct us