チーム・メチエがいろんなことを書き綴ります


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<   2007年 09月 ( 8 )   > この月の画像一覧

実際にガラス花器を作る作業に入ります。
作成できるガラスの色は前日に知らされています。
まずは、ガラス職人さんと打ち合わせを行います。デッサンを見せながら、職人さんからデッサンではわからないところなどの質問を受けます。このときにどこを注意してほしいとかこうしてくださいということを明確に伝えることが大切です。実際にガラス作業に入ってしまうと時間はありません。思ったものと違うものが出来てしまうということもあります。
成型はルツボに熔けたガラスに鉄製のパイプ(吹き竿)の先を突っ込み、指先を素早く回しながらガラスを巻き取るところから始まります。ここが、基本作業で「玉取(たね巻き)」というそうです。これを何回も繰り返すことにより、必要なガラスの量を巻き取ります。
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実際にデッサン者の前で装飾などをしてもらいます。職人さんは常にガラスついている吹き竿を回しながら、また温度の調整をしながら、デッサンに近い形になるように作業をしていきます。
出来ることとしては、ひもを巻く、水玉や棒のようなものをつける、泡を入れる、穴を開ける、ヒラヒラにする、鋏で切る、などです。
このようにして出来上がったら、約1ヶ月すると作品が送られてきます。
上越クリスタルwww.vidro-park.jp
文: 美梢

竹中麗湖&チーム・メチエ www.t-metier.com

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by t-metier | 2007-09-27 14:46 | ガラス

和楽な露地3人展

3人展の3人は千住博、湯浅法子、内田繁。
この3人が、和の空間を演出しています。
和の空間というのは、海外の方々にはなかなか演出できない独特の空気感があると思います。そこには、緊張感だったり「間」だったり、複雑にいろいろなものが絡んで、心地よい空間をかもし出しているものだと思います。
それが、ここでは見事に演出されていました。
千住博氏はやはり、「滝」の絵が見事でした。
湯浅法子氏は華道家らしいけっして派手さはないけれど燐としたすばらしいいけばなが活けられていました。
そこに、内田繁氏のちょっと微笑んでしまえるような、ガラスだったり、羊だったりが心を和ませてくれました。
茶室も3軒作られていて、それぞれの空間演出を少しずつ変えながら、演出されています。
作品自体は多くなく空間がたくさん取られていますが、その空間がまた心地よさや緊張感をうまく引き出しているように思いました。
また、3人の中には名前を連ねてはいないけれど、照明と音楽もとても効果的でした。
特に照明はかなり素敵でした。Dancing Waterは印象的でした。
新宿高島屋で9月25日(火)まで。
文:美梢
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by t-metier | 2007-09-23 15:18 | アート
今回は私たちの見えないところで、行われている作業についてです。
ガラスを熔かすときの鍋になる入れ物を「ルツボ」といいます。このルツボ8~10本で円形の輪になるように並べ、その周りで作業を行います。ルツボは150~300㎏の大きさの物が使われています。これは耐熱性が強く、ガラスが侵食されないことが求められています。
ルツボ内の原料は成型作業が終わる夕方から3~4回に分けて入れ、夜中の2時頃まで行います。ガラスを熔かすには、1400度位の温度と10~12時間の時間が必要なのです。
「窯焚きさん」と呼ばれるガラスの溶融のベテランが徹夜で注意深く、窯の温度をそれぞれのルツボのガラスの溶融状況を見守りながら、朝の作業開始までに熔かします。窯は高温を維持するために、作業の休みはもちろんのこと、一年中燃料を燃やし続けます。
文:美梢
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by t-metier | 2007-09-18 20:23 | ガラス
先日は、ガラス花器を制作する前の、準備段階について説明しました。
今回は、ガラスの歴史についてです。

ガラスの起源はあまりはっきりしませんが、起源前2000年位といわれています。人類が砂の上で木を燃やした後、ガラスのような物が残ったのが誕生ではないかという説があります。
ガラスが人類によって作られてから、その光輝く物体は宝石のように扱われ、身分の高い人々に珍重されてきました。ガラスを吹いて成型する宙吹きの技法は古代ローマの時代に栄えたと言われています。
現在でもその時代の地層からたくさんのガラス器が出土され、ローマングラスとして有名です。
そして、この技術は2000年位前から変わりなく、ガラス成型の基本となっています。
文:美梢
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by t-metier | 2007-09-13 14:54 | ガラス
前回のお話の続き・・・重陽の節句は、菊をいけて愛でる節句
として平安時代には、宮中の行事としても大事にされ、枕草子や
源氏物語といった当時の文芸作品には、貴族が、菊を愛でる作品
がいきいきと描かれているそうです。

旧暦の9月9日は、現在では、10月あたりのこと、露地に菊の花が
咲くのは、もう少しあとの頃になります。
この自然の中で風にゆられ、雨露にも負けず、本来の菊の風情を
とらえて、私達は、「みだれ菊」と呼んでいますが、この「みだれ菊」!
いけばな人からすると、この「みだれ菊」1種類でいけるのは、
かなり粋ないけかたといえます。

ここで、竹中麗湖氏の菊の作品で紹介しましょう!
この作品は、今年春にブティック社から発売された
「暮らしを彩る花を生ける」のP.67に
掲載されているものになりますが、
いけばな初心者でもわかりやすいように、
かなり細かく、丁寧ないけかたの解説が付いています。
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みだれ菊の線の美しさをいかした
趣のあるいけばなを是非試してみてください。

でも最近は、露地咲きの菊を探す方が大変かもしれませんね・・・・。
文: S.O

(写真はブティック社から許可を得て掲載しています)

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by t-metier | 2007-09-08 16:20 | 歳時記

重陽の節句(9月9日)


空がすっかり高くなり、秋めいてきましたね。
9月9日は、重陽の節句です。
中国では、古い時代からこの日に秋の菊を愛でる「菊花の宴」
を催して、日本でも「菊の節句」とも呼ばれ、菊花の露で
邪気を払ったり、菊酒を楽しんだりしていたようですね。
さていまどきの菊の花事情をちょっと語りましょう。
最近では、花色や咲き方ともに新種や輸入ものの花も増えて、
秋の庭にひっそり咲いている菊のイメージは、
もはや花屋さんではみられないかもしれません!

*アナスタシア
少量でも格調高く、モダンさや華やかさを演出
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*ピンポンマム
丸くて可愛らしい形をいかして、マッスにしても特徴的
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*スプレーマム
ひとえ咲きやスパイダー咲きなどいろんな種類のスプレーマムは、
やさしい小花の印象を大事に、可憐さを演出

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まだまだいろんな種類の菊があるので、
花屋さんでお気に入りの菊の花をさがして、
重陽の節句に菊を愛でる!
今年は、ちょっとモダンな重陽の節句にしてみませんか?
文: S.O.
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by t-metier | 2007-09-07 12:24 | 歳時記
今日は、栃木県・那須町の芦野というところにある石の美術館(外部リンク)のお話しです。
ここは、昭和初期に建てられた古い石蔵を美術館にしたいとの依頼から、
建築家 隈研吾さんが、全て石でつくった神秘的な美術館です。
車で芦野の雄大な景色を通り過ぎたときは、全然ぴんとこなかったのですが、
この絶壁の岩壁・岩肌にまず、思わず声をあげました!

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後でつながったのですが、
この自然の中に見えている石がどうやら、芦野石だそうです。

そして、美術館の前にきて、その石と水の美しい関係に思わず又一同一声!
ここにこの水の表現があるからこそ、硬くて、乾いていて、冷たい石が、
とても潤いをました存在になっている、この方程式にびっくり。
石と水が線と面と空間で表現されている建築。
絶妙な建物へのアプローチは、こんなにもワクワクさせるのかと驚きました。
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建物は、この芦野石を格子状に積み上げていって、ところどころに、すき間をあけて
西洋では全くみたことのない手法を取り入れていました。
これは、隈研吾さんが光も風も入ってこないと重苦しいからと考えたようで、
ここから、光が入ってくる様は、本当に美しかったです。
人間が暗闇の中にいたら、光は、このように輝きをますということを、
この建物の中で肌で感じることができる空間。

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この建物は、隈研吾さんの本「素材の実験」でも取り上げていますが、まさに素材の本質がわかる場所ですね。
文:S.O


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by t-metier | 2007-09-05 10:49 | アート
なんだか、暑さも和らいで秋の気配になりましたね。
今回は教室で年一回行くガラス花器制作をご紹介したいと思います。
今回はその1回目。
私たちは毎年年一回上越クリスタルが運営している月夜野ビードロパークに伺って、ガラス花器を制作させてもらいます。作るのはもちろん職人さんたちに頼みますが、自分で考えたデッサンが形になるのです。もちろん出来ることと出来ないことはあります。でも、それを踏まえた上でデッサンを書き、それを作って約1ヵ月後に送られてきたときの喜びはなんともいえません。

今回はそのデッサンについて。
竹中先生と上越クリスタルとの付き合いは古く、現在竹中麗湖ブランドのガラス花器を制作・販売しているほどの付き合いです。Fun Fun Talkでご紹介した室伸一さんはこちらの作家さんです。
だから先生も昔からここに何度となく足を運び、ガラスについての知識はかなりなものです。
ですから、デッサンが出来たらまず、竹中先生にチェックを受けます。制作が可能なものかどうか判定するためです。ガラス制作は時間との勝負的なところがありますから、実際の制作に入ってしまえば職人さんたちもデッサン者も迷っている暇はありません。
ですから、事前の打ち合わせが重要になり、また先生のアドバイスでさらに時間短縮が計れるのです。
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写真はみんなが書いたデッサンです。
職人さんがわかりやすいようにみんな書いています。私は下手だからという方がいますが、そんなことより丁寧に書くことが大切です。
文章を書いても瞬時には読みきれなので、1目見てイメージが出来るように書いています。
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第2回は実際に月夜野ビードロパークに行って、制作をしている様子をお伝えします。
文:美梢
竹中麗湖&チーム・メチエ www.t-metier.com

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by t-metier | 2007-09-03 21:29 | ガラス